気ままなお出かけ

国内外問わず、お出かけで感じたことおすすめしたいことなどご紹介。行動範囲は近所の情報から世界中!今日もどこに行こうか妄想中です。

旅考察_身近な戦争について

北朝鮮の動きや中東の動きがある昨今。個人的には、戦争への足音が聞こえるなと感じております。もちろん、そんな足音は幻聴であってほしい。そう思っています。本当は台南の食べ歩きの続きを書こうと思いましたが、連れて行ってくれた知人との会話から考えた旅考察を書いてみたいと思います。

 

台南の夜の食べ歩きに連れて行ってもらっている時に、知人との会話の中に、こんな言葉がありました。

 

「日本の人達は、北朝鮮の動きをどう捉えているの?」

 

私は、こう答えました。

 

「半分位の人達は危機感を感じているかもしれない。特に年齢が高くなるほど感じているかも。でも若い人達は他人事なんじゃないかな」

 

彼は一言、なるほどねと言いました。

 

もともと、政治や歴史など、本当に尊敬する程勉強されている人ですので、平和への関心から聞いているのかなと思っていたのですが、後で、彼の一言でこの会話の意味を知りました。

 

「今度、息子が徴兵されるから徴兵検査を受けているんだよ」

 

どう言葉をかけていいかわかりませんでした。何か言葉を返したと思うのですが、どう返したか覚えていません。子供がいない私には、彼の気持ちはわからないかもしれませんが、とても心配で、切ない気持ちでいることは私なりに感じてしまい、辛かったことを覚えてはいます。

 

ご存知の通り、台湾には徴兵制度があって、台湾の男性は徴兵され、一定期間軍隊に所属します。所属するところも様々のようで、中正紀念堂の衛兵さんのようなところに所属する人もいますが、海軍に所属し、台湾でなく、海外で従事していたという人とお話したこともあります。どこに所属するかは情勢にもよるのでしょう。今の情勢を考えると、知人が息子さんを心配することは必然的だと思います。

 

台湾だけでなく、韓国も徴兵制度があります。韓国に行ったことがある方は見たことがあるかもしれませんが、地下鉄には有事が起こった時に使う道具が設置されていたり、戦車が走ることができる道を作っていたりと、都市計画で戦争に対する準備をしています。韓国に行った時、戦争の準備が必要なほど、「戦争」を身近に感じているんだと感じました。

 

日本には自衛隊はあるけれど、徴兵されるわけではありません。家族や関係する方々が自衛隊に従事されている方々は違うと思いますが、一般的には、日本に住む私達には、身近な人が「徴兵」されるということは非日常のことなのだと思うのです。

 

個人的感想ですが、世界各国の有事の報道はされているものの、今の日本には、どこか無関係な雰囲気を感じます。それはきっと、私達は「平和」を知っているからで、「平和」を享受していて、この「平和」が一生続くと思っているからなのではないでしょうか。

 

私達の身近な人が戦争に関わる。それは命の危機があるということ。

そしてそれは、老若男女問わず、悲しい出来事が起こるということ。

 

平和に感謝しつつ、日本にいる私も、戦争が起きないこと、恒久の平和を祈りたいと思います。